中国琵琶のミニ知識

中国琵琶は、頭部、頚部、胴部の3つの部分から成り立っています

頭部は、「龍」の絵や「楽」の文字などが鮮やかに彫刻された頭と、弦を調整する弦軸、空間で弦を反手に入れるとき使う弦槽、弦を固定する山口の4つから構成されています。

 

頚部は、「相」と呼ばれる6つのフレット(柱)を持っており、木や鹿の角、牛の角、象牙などで作られています。

 

胴部は、果物の琵琶に似ています。「面板」は檀木で作られています。琵琶の側面部を「槽」と言い、凸状に膨らむこの部分が琵琶特有の音色を生み出します。

 

爪を使うところが中国琵琶と日本琵琶(バチを使う)の違いです。爪は5本の指すべてに装着します。調弦には固定調弦と変化調弦がありますが、中国琵琶の基本的な調弦法は固定調弦です。

 

弦は、昔から絹で作られていました。現在は、金属、ナイロン、銀の3種類です。銀の弦は明るい音を出す特長があり、現代的な演奏に適しています。ナイロンの弦は暗い音を出す特長があり、古典の曲に向いています。